もう一回ドッペルゲンガー

 当然ながら興味があるのであれこれと調べてみました。 私の場合は自分で自分を見た訳ではなく、自分を他人が見たのであり、私はその”私を見た”という人から聞かされなければ全く知らなかったということなので、これをドッペルゲンガーと呼ぶのかどうかも分からないのだけれど、15年以上前にパソコン通信でこの話をした時に精神科のお医者さんが私を癲癇だと思い、他の人は私が早死にするのではないかと考えました。 でも、私は癲癇でもないし、頭痛持ちでも無いし、未だに元気です。
 http://www1.plala.or.jp/ryuo/fairies/germany/doppelganger.htm
には「他人に見えて本人に見えない場合は、本人の友達や家族の前に現れて助けを求めたり、混乱を起こしたりします。これは死や大災害の前兆です。この場合、本人の背後に見え、邪悪かつ狂暴で害をなすことがあります。 」とあるけれど、本人の背後に見えたんじゃなく、本人の知らない内に他所で目撃されたというので違うかなと。
 http://ryoshida.web.infoseek.co.jp/kaiki/14doppelganger.htm
に書いてある「離魂体(りこんたい)」というのが一番近いかも。これを読むと私だけが隆家な経験したんじゃなかったのだと妙に安心したりします。
 ドッペルゲンガーの経験者が芥川龍之介とかリンカーンとかだとか聞くと少し嬉しかったり(笑)

 で、実はもう一回ありました。
 長男の小学校の卒業式の前日(20年前)、私は胃ケイレンを起こして救急車で運ばれました。あの時はすごかった。吐き気と下痢でトイレから出られず、便器に座ったまま下を向くと出てきた脂汗で床に水たまりが出来ました。一晩で三キロ痩せました。
 ふらふらになって救急車を呼んだのですが、思いのほか病院は冷たくて、点滴をしただけで入院せずに家に帰されました。でも、当然のことながら卒業式には出られず、その後2週間も家で寝ていました。
 やっと外に出られるようになって近所に買い物に出ると、息子の同級生のお母さんに呼び止められました。 
 「救急車に乗って大変だったわねぇ。あなたが乗る時にちょうど居合わせたのよ。でも、たいしたことなくて良かったじゃない。ちゃんと卒業式に来られたしね」
 えっっ??
 私はびっくりしたけれど、でも、4年前のことがあったので、何とかうまくどういう状況だったのかききだしました。
 彼女は仲良し三人組なのですが、三人とも卒業式で私を見たのだそうです。彼女は仲良し達に前日私が救急車で運ばれたことを話し、みんなで、私が大げさに騒いで救急車に乗ったんだと笑ってたと言ってました。
 
 お葬式の時にも不思議だと思ったのですが、両方共私は他人が見て違和感が無いような服装をしていたようです。実際には寝間着を着て寝ていたのですが、魂だけにしても他人に見られる時にはちゃんと喪服やスーツを着ていて、裸で現れたりして笑い者にならないように気を使っていたのかもと思うと何だかおかしいです。
 両方に共通しているのは、私がとても起きられないくらい身体が弱っていた時に「行きたい」もしくは「行かなくては」という場面に遭遇していたこと。
 それ以来そこまで具合が悪くなったことは無いですが、今度ひどく具合が悪くなった時にもまた、どこかに現れたりするのかと思うと興味深いです。
 どうせ息子の卒業式に現れたのなら、どんなだったか憶えていたかったのに全く記憶に無いなんて残念。