動けない?!

yamam112006-10-28

 ヒャウンッ ヒャウンッ
 という甲高い声で目が覚めた。 草木も眠る丑三つ時・・・
 隣を見ると、絶望したような目をしたシュ太がじっと虚空を見ている。 びくりとも動かない。
 ぎくっ としてよく見たら、呼吸は正常。 手を当ててみたら心臓も力強く動いている。
 目つきが気になったものの、私も眠いし、また眠ろうとしたら・・・ ヒャウンッ ヒャウンッ
 あっ 喉が渇いたのか。 と思って親切にもお水を枕元まで持って来てあげたのに、見向きもしない。
 ?? 苦しそうには見えないけど。
 そしたら また  ヒャウンッ ヒャウンッ
 全く身体を動かさないままの ヒャウンッ ヒャウンッ が30分くらい続き、よく聞いていると何だか ハパッ パパッッ と
言っているようにも聞こえる。
 心配でドキドキしながら主人を起こしに行った。
 主人はじっとシュ太を見下ろした後、よっこらしょっ とシュ太の腰を持ち上げて立たせた。
すると、シュ太はヨロヨロしながらも自分で台所に歩いて水を飲みに行った。
そしてその後何度か部屋をうろついてから気持ちのよい寝場所を見つけて落ち着いた。
 そうか。
 お布団にはまってしまって身動き取れなかったんだ。
 普通なら前足をついて身体を支えたり、後ろ足を蹴って勢いをつけたりして起き上がるんだけど、老犬で足腰が弱っているので柔らかな布団では踏ん張りがつかずに動けなくて困ってたんだ。
 主人は「あの ヒャウンッ ヒャウンッ はな『のぶゆきっ 起こしに来いっ』っていう命令だよ。 あ〜あ、なんで犬の言葉が分かるんだろ。こんな時間に起こされて・・・。」と言いながらまた寝に行きました。
 今朝の散歩のシュ太は元気いっぱい。
 やれやれ。 怖かったわ。 年寄り犬がいると、ちょっとのことでもビクビクしてしまう。


 写真は、シュ太の顔を枕にして寝るルイ。