オーダーミス

　秋から春にかけて主人はほぼ休み無く店にいるので、夏の間はその反動で毎日のようにお昼は外食をしています。
　新丸子近辺の店はほとんど行きましたが、先週、オーダーミスが続けて3回ありました。


　最初は最近出来たばかりの栄華飯店
　川崎市中原区新丸子町915　紫扇マルエスビル1F　
　Tel／044-722-4558
　中国人の経営で、値段も手頃、美味しいし、感じが良いのでちょくちょく行っています。
　ここでのお昼時、かなり混んでいたのでじっと我慢してましたが、あまりにも料理の来るのが遅くてジリジリしてましたら、ふと気がつくと明らかに私たちより後から入った人が、私が頼んだのと同じ物を食べている。
　これはおかしい！　と、主人が「忘れてるんじゃないの？」と聞くと、慌てて調べに行き「いや〜〜。伝票がね、下に落ちてたんだよ。気がつかなかったよ。」とニコニコしながら言いにきた。
　人間はお腹が空いているときが一番機嫌が悪いものだけど、あまりにも屈託なげに「伝票が落ちてたんだよ」と勝手に落ちた伝票のせいにする彼に、ついこちらも「え〜〜っ、大至急作ってよぉ」「忘れたらダメだよ」と笑いながら切り返した。
　大至急で料理が届けられたのはもちろんだけれど、お詫びとしてマンゴープリンがついてきて満足だった。


　次は同じく中国人経営の新丸子の中華料理店。
　○○定食を私と主人が、息子がＡ定食を頼んだ。
　最初にご飯と小品が出て来て、それらを食べながらメインが来るのを待っていたら、違う料理を息子に持って来た。
「それじゃなくてＡ定食だよ」と言うと、慌てて料理を下げ、別の人がまた同じのを持って来たので「Ａ定食だよ」またと言うと「Ａ定食はチャーハンが来るから白いご飯はつかないんです」と、あたかもこちらが白いご飯が来たときに注意するべきだったと言い兼ねないような不機嫌な言い方をする。
　えっ？　そんなこと知らないし、どうしよう・・と困惑していたら、息子と私のご飯を見比べて半分以下になっていた息子のご飯ではなく、ちょっと減っただけの私のご飯を取り上げて持って行こうとする。
　「Ａ定食は私じゃなくて、こっちよ」と抗議すると「あなたは息子さんのご飯を食べてください」と。
　「でもっ、私のご飯も手を付けちゃってるわよ」と抗議もむなしく、私のご飯は持ち去られた。　あのご飯、まさか他人に出すつもりでは・・・？
　息子が自分のチャーハンを私に渡そうとするのを、いいから、いいからと止めて、私は息子の食べかけのご飯を食べたけど、あれが息子ではなく取引先の人だったりしたらどうなるんだろ？
　何とも後味が悪く、もう二度と行かない、と思った。


　三回目は武蔵小杉の喫茶店。
　主人と息子はパスタセットで、私はホットケーキセット。
　先にサラダが来たので食べ始めたら、お店の人がやって来て「あっ！　・・・ホットケーキセットにはサラダはつかないんですよ。　もう食べちゃってるから返せとは言いませんけど・・・ホットケーキセットにはサラダはつかないんですからね」と念を押して行ってしまった。
　にこやかに笑っていたので別に気分は悪くはならなかったけれど、いつからお店の人が「このセットには何と何を付ける」と注意するのではなく、注文した本人が「このセットには何と何が付いてくる」とチェックしなくてはならない世の中になってしまったのかしら。
　しゃべりながら、来たものを何も考えずに食べてしまった私たちのミス？