死んじゃったの?

 「うわぁーー、死んじゃったの?」
 悲痛な声に驚いて振り向くと、5,6年前に等々力で時々お会いしていたゴールデンの飼い主さんが主人に話しかけているところでした。
 主人はポカーンとして黙っているし、私も何のことだろうと思ってましたら、その方はシュ太を見ながら「この子は・・・?」と言います。
 主人が「あ、シュ太ですよ」と答えると
 「えっ? あれ? シュ太ち・・・ゃん?」
 んーーーと、確かにシュ太は5,6年前の男盛りの時から比べるとかなり縮んでしまって、一回りも二回りも小さくなってしまったし、元気はつらつの暴れん坊には見えないような歩き方をしているけど、そんなに変わったかしらねぇ。 なんかちょっとショック。
 それとも、5年も会わなかったから、もうとっくに死んじゃってると思い込んでいて、それでラブを連れているもので咄嗟に「違う子を連れてる」と思ったのかしらね。
 前にも「まだ生きてたのね」と言われて嫌な気持ちになったけど、言い方には気をつけなくちゃいけないなって改めて思いました。
 例えば人間の赤ちゃんを見たとき、男か女か分からないときにはいくら頭がツルツルでも、私は「女の子さん?」と言うようにしています。そうすれば「ううん、男の子なのよ」と言われても「可愛いから女の子かと思った」と言い訳が出来る。でも、女の子なのに「男の子?」と聞かれると、ムッとしてしまう。
 多分もう死んでしまっただろうと思われる犬に会った時には・・・そうねぇ「もう一匹増えたの?」かしら? 「○○ちゃんはお留守番?」かな?