ラブの鼻

 ネットサーフしててちょっとショックを受けました。
 「イエローラブの鼻ってどうしてみんな禿げた色なんだろ?」
 「犬種の特徴なんじゃないの? 鼻が薄茶色の子が多いよね」
 「子犬の時は黒かったけど、大人になったら色がすっかり薄くなった。白髪みたいなもんかな」
 「うちは子犬の時も黒くなかったよ」

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 鼻の色の薄い黄ラブは、発色遺伝子のことを何も知らない人が盛んに繁殖した結果です。
 難しい組み合わせはともかくとして、簡単に言うと、チョコラブの遺伝子を持つ黄ラブ同士の繁殖だと色素の抜けた黄ラブが出来やすいということになります。 数年前からチョコラブが人気で故意にチョコラブを作ろうとするブリーダーが増えましたが、その結果として色素の抜けたイエローラブが増えたのではないかと思います。
 犬の体型や性格には関係ありませんが、鼻の色が退色したイエローラブはドッグショーでは入賞出来ません。

 それから、それとは別にウインターノーズというのがあります。 冬の間鼻の色が退色してしまうので、レバーみたいな色になってしまいます。 でも、遺伝子に発色遺伝子を持っていれば、夏になると色が濃くなります。 年と共に鼻の色が少しずつ退色していくのは仕方がありませんが、子犬のうちから、またはまだ若い犬なのに鼻の色が薄いというのは遺伝子の関係で、ラブラドールの元々の特徴というのではありません。