少し回復

 シュ太が家に来たばかりの頃、あまりの悪さに慌てふためいてニフティのペットフォーラムに駆け込み、図書館にある犬関係の本を全部読み、ドッグショーに出かけていってラブラドールの飼い主さんに話を聞いて回り、シュ太の悪戯を書き綴り、書いても書いても書き足らなくて書き残したことがいっぱいあり・・・
 シュ太が5,6歳の頃は書くことが無くなり、毎日同じことの繰り返しで、どうしようこの日記・・・と思い。
 今、毎日書くことと言えば、今日は何回オシッコを漏らしたかという。
 ま、ネットでは楽しいことしか書いていないところが多く「みんな素晴らしい子ばかりなのにうちの子はこんなで」と悩む飼い主さんからの相談も多々あり「ネットで書いている人には、良いことしか書かない人もいるけどそれなりに悩みはあるんですよ。それから、失敗談を面白おかしく書く人もいるけど、面白そうに書いてはいても、内情は深刻だったりすることもありますよ」とお返事したことがあります。
 犬は意思もあり感情もある、人間の次に位置する生き物と私は思っていますので、同じ考えをお持ちのご家庭にとってはそれぞれのドラマがあると思うのですが。
 さて、家のドラマです。
 

 涼しくなってちょっと調子が良くなっているようです。
 

 バンバンッッ という音で目が覚めました。
 私の枕元でシュ太が床を叩いている。そして、口をペロペロ。
 意識が朦朧とする中で「喉が乾いたのかな・・」と思っていたら、娘がすぐに水を持って来た。
「おーーいっ 水っっ」「はい、はい、旦那様」みたいな感じ。
 いや、そこまで甘やかさなくても、喉が渇いたら何歩も歩かないところに水があるんだからと思うのだけど、娘は無視出来ないらしい。
 それっきり気に病まないでぐっすり寝ていたら、ドーンと突き飛ばされて目が覚めた。
 シュ太は鼻と身体で私をどかせ、布団の隅に追いやった。
 こんなことをしたのって・・・何年ぶりだろうか。
 寒い。 狭い。 でも、なんて良い感じなんだろう。